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 子どもは、いつも自分の感情を全部出し切って表現します。1歳児さんは言葉にしてうまく表現出来ない時には「かみつく」事さえあります。子どもは言葉を獲得すると言葉で他者とコミュニケーションをとり、さらに豊かな表現を私たちに見せてくれます。

表現力のある子どもは感じる力が豊かです。感じたことを幼い言葉で一生懸命語る子どもは伝える喜びを体験します。幼児期の子どもは演じることで他者になり、自己に向き合う力を育てます。表現は『生きる力』をはぐくみます。

子どもたちに良質な文化を届ける人々がいるから、子どもの「明日」があるのです。共に歩んでいきましょう。

社会福祉法人さやまが丘保育の会 理事長 牧 裕子

            (あかねの虹保育園園長)

 

 心ふるえる。心わきたつ。心はれやかに。心しずかに。- 想像力を触発されるそんなドラマに触れて子どもは、生きていく勇気を深く胸に刻むだろう。親と一緒に行った劇場、友だちみんなで観た舞台は、共に語り合い、時に思い出して、人生の豊かさ、奥深さを感じるだろう。今おとなのあなたの場合はどうですか。だから、子どもが育つこの町で、子どもたちが舞台に触れる環境をつくるのは、おとなとしてやりがいのある役割ではないかと思うのです。

日本演劇教育連盟・(前)事務局長 市橋 久生

 

 世代を超えて地域の中で結び合い、無縁社会というものに対抗するところの地域のつながり力のようなものを身につけた住民に、大人も子どもも共に育ちあっていくという地域を考えていく上で、文化活動はとても大事だと思います。

地域の中のすべての子どもたちが個性を育みながら発達していけるための条件を、大人自身もそういうものを共有しながら一緒に創っていく、共に育ち育てる文化の担い手になっていくことを、ぜひ子ども劇場おやこ劇場の活動の方向性として捉えて、そうしたところに積極的に関わっていきながら、地域文化というものを育んでいく担い手として発展していかれることを期待しています。また、子ども文化地域コーディネーターとしての集団の存在意義を、未来に向けて足元から確信を持って担っていっていただけたら素敵だなと思います。

法政大学キャリアデザイン学部教授 佐藤 一子

*『子どもと共に生き 文化を創るとは?』(2011年3月9日)講演録より

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